ママパパ必見!5分でわかるモンテッソーリ教育まとめ(2021年版)

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こんにちは!ひろパパです。

我が家の長女はモンテッソーリ教育を取り入れてる幼稚園に通っていました。私自身とても良い教育だと思いましたし、娘も自主性と責任感のある子に育っています。

そこで今回は、モンテッソーリ教育の特徴と仕組みについて解りやすくまとめました。

カリキュラムに従い、早期に受験に対応することを重視する日本の教育を疑問視する声が多い中、「イノベーター教育」として注目が高まっている「モンテッソーリ教育」をご存じでしょうか?

モンテッソーリ教育は、大人になってからの実社会で求められる自主性、積極性、責任感を重んじる教育方法です。

日本では幼稚園や保育園を中心に導入が拡大しはじめています。

この記事ではお子さんにモンテッソーリ教育を受けさせようと考えていらっしゃるママパパのために、日本のモンテッソーリ教育についてご紹介します。

モンテッソーリ教育って何?

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モンテッソーリ教育とは、「自己教育力」(自分で自分を育てる力)を最大限に活かした教育方法で、医師であり教育家でもあったマリア・モンテッソーリ博士によって1907年に確立されました。

例えば、子どもは歩くことを教えなくても歩こうとしたり、人や社会と触れ合うことで様々な知識を得ようとしたりする行為が「自己教育力」に該当します。

「自己教育力」が存分に活用できる“環境”と“教員”と“教具”で「自立していて、有能で、責任感と他人への思いやりがあり、生涯学び続ける姿勢を持った人間を育てる」ことを目的としています。

モンテッソーリ博士は、科学的に子どもを観察し、そこから得た事実に基づいて、独特の教具で実証しながら「モンテッソーリ教育」の確立に取り組みました。

モンテッソーリ教育は、現代の大脳生理学、心理学、教育学などの面からもその確かさが証明されており、誕生から100年以上経った今でも世界中で支持されています。

マイクロソフト創業者のビル・ゲイツ氏、オバマ元大統領、藤井聡太棋士といった著名な方が「モンテッソーリ教育」を受けていたことはとても有名です。

欧米ではオルタナティブ教育(代替教育)として高く評価されており、全日制で実施する小学校、中学校、高校が増え続けています。

日本においては潜在能力を引き出す、知的能力をあげる、小学校の受験対策を目的とした「幼児教育」として広まっています。

これは、日本では、オルタナティブ教育だけでは正規の課程の卒業資格が認定されず、そのため、一般家庭の子どもが「モンテッソーリ教育」を受けられる時期は、小学校入学前の幼児期に限られてしまうからです。

また本来の「モンテッソーリ教育」は、4ステージで構成されており、0歳から受けはじめ、24歳を卒業としているので、日本の場合、1/4課程しか実践されていません。

モンテッソーリ教育を実践している国は世界で140ヵ国あり、イノベーター教育として注目が高まっていますが、日本の場合、幼稚園卒業後の教育機関がないといった問題を抱えており、世界的と比べ、出遅れているのが実情です。

モンテッソーリ教育の5つの特徴

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モンテッソーリ教育は0~24歳までを教育期間としています。

日本の教育が小学校、中学校、高校、大学に分けられているように、モンテッソーリ教育は、以下のように4段階のステージに分けられています。

乳幼児期(0~6歳):具体的なこと、知覚的なことを学習する期間
児童期(6~12歳):知的な自立、道徳観、社会組織を形成する期間
思春期(12~18歳):社会における大人の自己を構築する期間
青年期(18~24歳):文化と科学の研究の受入準備と経済的自立を目指す期間

日本のモンテッソーリ教育は、対象者の大半が乳幼児期のため、幼児教育に取り入れています。

そのため、自分の成長状態に合わせて必要な事柄への感受性が高まり、環境の中から自身でその対象を自主的に取り組む「敏感期」の教育が日本のモンテッソーリ教育の主流となっています。

発達段階に合わせた教育

モンテッソーリ博士は、「敏感期」を以下のような概念で定義しており、乳幼児期の発達段階に合わせた教育が実践されています。

言語の獲得(出生~約6歳)
小さな物体への興味(約1歳半~3歳)
順序(約1歳~3歳)
五感の洗練(出生~約4歳)
社会的な振る舞い(約2歳半~4歳)

「教具」を使用した「お仕事」

モンテッソーリ教育では、子供自身の自己形成を促す独自の教具を使用します。

また、この教具を使用しての活動は、通常のおもちゃを利用した一般的な遊びと区別する為、「お仕事」の時間と呼んでいます。

異年齢混合の縦割りクラス制度

モンテッソーリ教育では年齢ごとにクラスを分けるのではなく、異なる年齢の子供たちを混ぜてクラスを構成する「異年齢混合の縦割りクラス」で活動します。

最年長の子は全体のお手本に、真ん中の年齢の子は年上の子どもを見て学びながらも年下の子のお手本となるように振る舞うことで協調性や社会性を身に着けます。

体系化された敏感期の5つの教育分野

敏感期のモンテッソーリ教育は、主に教具を活用した以下の5つの分野に体系化されています。

・日常生活の練習

乳幼児期の基礎となる分野で、モンテッソーリ教育では「運動の教育」として位置づけられています。

身体がある程度自由に動かすことができるようになった2~3歳の子どもは「模倣期」の真っただ中で、大人の日常生活の行為を真似したがります。

モンテッソーリ博士はこの時期を「身体発達と運動の敏感期」と定義しており、教具を使って、以下のような「お仕事」に取り組むことで、生活と精神の自立を促します。

‐洗濯
‐アイロンがけ
‐野菜切り
‐水のあけ移し
‐植物の水やり

・感覚教育

感覚とは視覚、聴覚、触覚、臭覚、味覚の5感のことで、これらは3歳から6歳の間に著しく発達します。

感覚の発達は知的活動の基礎になります。

そのため「感覚教育」では、モンテッソーリ博士が考案した以下の教具に触れ、 “ペアにする”、“順番づける”、“分類する”といったお仕事を通じて、感覚の洗練を助長させます。

‐色付き円柱
‐幾何学立体
‐構成三角形

・言語教育

子どもは「話しことばの敏感期」に入ると、自分の周囲で話されている母語を覚えようとします。

敏感期に獲得したことばの量は、母語の正確な理解力や表現力に大きく影響を及ぼします。

モンテッソーリ博士は子どもの言語発達が、名称を知ることから始まり、その性質に関する単語に移り、ものの関係を表す単語に至るという流れを導きだしました。

「ことばは社会の基礎であると考えられるほどに、社会生活にとってきわめて重要である」という考えの基、言語教育の重要性を説いています。

言語教育では、絵カード、文字カードなどの教具を使い、話す、書く、読むといったお仕事を通じて豊かな語彙力を養います。

・算数教育

子どもは3歳ごろになると「数の敏感期」を迎えます。

視界に見える数字を見つけたり、数を数えたりすることで、物の大きさや量を計る能力を獲得しようとします。

算数教育では、算数棒、ビーズなどの教具で以下のようなお仕事をし、抽象的、論理的な認識力を養います。

‐数字ならべ
‐算数棒による引き算
‐切手あそび
‐銀行ごっこ

・文化教育

子どもは4~5際になると文化や世界に興味を抱く「文化の敏感期」を迎えます。

モンテッソーリ教育では、植物、動物、鉱物、宇宙、歴史、地理などを「文化」に位置づけており、世界地図、動植物の絵カードといった教具で生命の神秘への興味や芸術に関する表現力などを育みます。

モンテッソーリ教育に不可欠な要素とは

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モンテッソーリ教育は、子どもが備えている自己教育力を最大限に活用する教育方法です。

それには、

・子どもが自発的に、集中して取組むことができる「環境」
・子どもの自発的活動を促す「教員」
・敏感期の精神・身体の発育を促す「教具」

を不可欠な要素としています。

整えられた環境

モンテッソーリ教育の実践にはまず「整えられた環境」を用意するが必要となります。

「整えられた環境」とは、次の3つの要素を満たすことで成立します。

・子どもが興味を持ち、かつ自ら選べる教具が用意されていること
・社会性や協調性が養われる、年齢縦断的な「縦割り保育」のクラス編成ができること
・子供一人ひとりの発達段階に応じて、自己形成を助けることができる大人が教員であること

子どもの自主性を尊重する教員

モンテッソーリ教育では、一般的な教員と違い、その役割が大きく異なります。

モンテッソーリ教育では、受動的に子どもに教えるのではなく、選択肢を与えて自ら選び、学び、成長する過程を周りの大人(保護者)や教師が「見守る」ことを重視しています。

例え間違い、非効率であったとしても、子どもの自主性を尊重し、見守りながら子どもたちに何が必要か?を注意深く観察し、適切に教育する人材を必要とします。

教具

モンテッソーリ教育ではモンテッソーリ博士が自ら開発、もしくはそこから派生した個性的な教具を使用します。

モンテッソーリ教育用の教具は、子どもが見たり、聞いたりする「教科書」のようなものではなく、実際に体を動かすことで様々なことを吸収する「仕事道具」です。

教具が子どもの成長を促すことは古くから知られており、モンテッソーリ教育を導入していない幼稚園や保育園、ご家庭でも、モンテッソーリ教具は活用されています。

結局モンテッソーリ教育は何がいいの?

ここまでモンテッソーリ教育の敏感期を中心にご説明させて頂きましたが、ここではこの教育を受けたことによって「お子さんがどう成長するのか?」について紹介します。

〇個性が伸ばせる

モンテッソーリ教育の教員は、定められたカリキュラムに沿って教えるのではなく、一人一人の個性に合わせた「お仕事」という作業を見守ります。

そのため置き去りにされたり、ないがしろにされたりすることなく、自分のペースで個性を伸ばすことができます。

〇自主性と積極性が身につく

モンテッソーリ教育では子どもが興味を抱く“教具”を使用したお仕事に、自ら取り組むことで“自主性”を養います。

また、教員は、決して子どものお仕事に「正解」を求めたり、「ノルマ」を課したりはしません。

そのため子どもたちは、失敗を恐れず、何事に対しても積極的に向き合えるようになります。

〇集中力が養われる

モンテッソーリ教育の「お仕事」は長時間かつ長期間に渡って行います。

また色々なことを同時期に行わず、一つの作業を集中して行い続けます。

そのため、何事も最後までやり遂げる集中力が養われます。

〇世代間のコミュニケーション力と社会性が身につく

モンテッソーリ教育では、異年齢混合の縦割りクラス制度を採用しています。

年長者、年中、年少者がそれぞれ立場と役割を理解し、共同で「お仕事」に取り組むことで、大人社会で求められる世代間のコミュニケーションと社会性が身につきます。

年齢別モンテッソーリ教育

以下の記事では、今注目が高まっている1~4歳児モンテッソーリ教育学びのテーマと教具について紹介しています。

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モンテッソーリ教育を取り入れてた我が家の子育て

モンテッソーリ教育から学んだことを活かして生後6ヶ月から我が家では子どもの土台を作るため、以下の3つのことを意識しました。

〇子どもをよく観察すること

 モンテッソーリ教育から学んだ!子育てはよく観察することが大切
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〇親が子どもに安心を与える存在になる

モンテッソーリ|子どもに安心を与えて親が安全基地になるための7つの方法
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〇子どもの自制心を高めるために不要なものは与えない

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モンテッソーリ教育を受けた著名人

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モンテッソーリ教育に影響を受けた著名人は実は多く、最近では将棋の最年少プロ、藤井聡太さんが幼稚園のときに受けていたことで大きな話題になりました。

○棋士の藤井聡太さん

わずか14歳でプロ棋士となり、その後次々と最年少記録を塗り替えた天才棋士です。

藤井聡太さんは立体体パズルを何パターンも組み立てて、繰り返し作ることで想像力と集中力を養ったのではないか?と言われています。

○ビル・ゲイツ

Windowsというソフトを世に広め、パソコンの在り方を一変させたマイクロソフトの創業者です。

プログラミング言語のBASICを開発したことでも有名です。

○元アメリカ大統領のバラク・オバマ

アメリカ合衆国の政治家、弁護士であり、第44代の大統領(在任: 2009年1月20日 – 2017年1月20日)を務めた人物です。

「米国のすべての子供たちに、質の高い保育・幼児教育を保証できるように考えていく」といったコメントを発しており、自身の体験を通じ、モンテッソーリ教育の有用性を理解していたと考えられています。

○Googleの共同開発者であるラリーペイジ&セルゲイブリン

ラリーペイジとセルゲイブリンは、Googleの成功要因が「幼少期に受けたモンテッソーリ教育」であったとインタビューで答えています。

モンテッソーリ教育を導入している学校例

日本において、モンテッソーリ保育園や幼稚園は、全国各地にあるものの、学校法で規定され、日本政府に認可されている小学校・中学校はありません。

全日制で運営している学校は、日本では以下の3校のみなります。

○東京モンテッソーリスクール(東京都港区)

国際モンテッソーリ協会(AMI)の資格認定を受けた教師によって運営されている世界基準のモンテッソーリ教育が受けられるフリースクールです。

URL:東京モンテッソーリスクール(Tokyo Montessori school)

○モンテッソーリスクールオブ東京(東京都港区)

様々な国籍の子どもたちが通う、幼少中一貫のインターナショナルスクールです。

URL:Welcome to The Montessori School of Tokyo (montessorijapan.com)

○横浜モンテッソーリスクール(神奈川県横浜市)

モンテッソーリのコスミック教育を中心に実践している6歳~12歳までを対象とした公立委託型のモンテッソーリスクールです。

URL:学校法人 高根学園 横浜・モンテッソーリ幼稚園 (montessori.ed.jp)

モンテッソーリ教育体験者の声

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ここまでの紹介で、モンテッソーリ教育がどういったものなのか?についてご紹介させて頂きました。

では、実際にモンテッソーリ教育が小学校でどのように実践されているのか?といった実情について、小学校に通った方の体験を基に紹介します。

〇時間割、教科書を必要としない「お仕事の時間」

モンテッソーリ教育の小学校では、各科目のスケジュールを示す時間割がなく、また教科書を使用しません。

一日の大半は「お仕事の時間」で占めており、午前中3時間、午後3時間、子どもが教師と損談しながら自身で決めた「お仕事」に取り組みます。

算数や言語力、地理、歴史、理科、体育、図工、音楽などの教科学習だけでなく、日常生活を学ぶためのサービス活動や校外活動なども選択肢として用意されています。

〇宿題がない

モンテッソーリ教育は集中力を注いで「お仕事」に取組み、帰宅後は、家庭の「お仕事」を担うため、宿題が必要ないと考えられています。

〇テストや成績という概念がない

モンテッソーリ教育ではテストや成績がありません。

その代わり、口頭試問やグループディスカッション、作品発表といった機会がふんだんに取り入れています。

〇3学年一緒の縦割りクラス

小学校の場合、低学年と高学年、それぞれ3学年合同でクラス分けされています。

クラスの人数は30人程で、数名のグループで学んでおり、教員は2人です。

従って、教員は一人につき、15名程度、巡回しながらお仕事をサポートしています。

年上の子は年下の子に教える、年下の子は年上の子をまねる、といった大人の実社会のようなコミュニティで活動します。

〇大きな施設がない

一般の小学校は、校庭、体育館、プール、音楽室、図工室といった施設を備えていますが、モンテッソーリスクールの場合、教室以外に音楽室、美術室、図書室があるくらいで、体育が出来るほどの校庭はありません。

その代わり、モンテッソーリ教育では、毎日の散歩、課外活動などをふんだんに採り入れることで子どもたちの満足感を得ています。

まとめ

今回はモンテッソーリ教育について紹介させて頂きましたが、発達段階で現れる様々な「自己教育力」を的確に捉えることで、子どもの個性の最大限に伸ばせる教育法であることをご理解頂けたでしょうか。

最後にまとめとして今回紹介させて頂いた要約を以下に記載させて頂きます。

・モンテッソーリ教育は子どもが元来備えている「自己教育力」を最大限に活かした教育方法で、これは、「整えられた環境」、「教員」、「教具」によって実現される。

・日本にはモンテッソーリ教育が受けられる認可された学校がないため、幼稚園、保育園に集中している。

・モンテッソーリ教育を受けた著名人は多く、そのためイノベーター教育としての価値が高まっている。

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2 COMMENTS

ハウオリ

こんにちは。モンテッソーリ教育は最近、よく聞きます。友達の一人にモンテッソーリの幼稚園に通わせている方がいます。とてもいい教育法ですね。

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